スポンサーリンク

一時払契約と全期前納払契約の生命保険料控除



概要

生命保険料の払い方については、月払、半年払、年払の他、最初に保険料の全額を支払う一時払の方法や、保険料払込期間のうち一定期間の保険料を前払いする前納という方法があります。

また前納のうち、保険料払込期間の全期間の保険料を一括で支払う方法を全期前納払と言います。

一時払契約の場合

一時払の場合には保険料を払い込んだ年のみ、生命保険料控除が使えます。

(例1)例えば死亡保険金額1,000万円一時払保険料500万円の終身保険に加入した場合

生命保険料控除は年保険料8万円超(<500万円)となりますので、一般区分で40,000円となります。これは初年度のみ適用となります。

尚、例1一時払の終身保険の場合で被保険者が亡くなったときは、1,000万円の死亡保険金額が支払われます。

全期前納払契約の場合

一方、全期前納払の場合には例え初年度に一括で保険料を支払っていたとしても、その前納の期間全てにおいて生命保険料控除が使えます。

(例2)例えば死亡保険金額1,000万円、期間10年分一括の全期前納払で総保険料600万円の終身保険に加入した場合

生命保険料控除は年保険料8万円超(<60万円)ですので、一般区分で40,000円となります。

これは初年度のみだけでなく、10年間にわたって生命保険料控除が使えることになります。

なぜなら、年60万円の10年分の保険料を一括で支払ったと考えますので、未経過期間の保険料は保険会社にとって預り金のような取り扱いとなるからです。

また、例2全期前納払の終身保険の場合で、契約から10年以内(前納期間内)に被保険者が亡くなったときは、死亡保険金に加え未経過の保険料もあわせて支払いされます。10年経過後(前納期間経過後)は1,000万円の死亡保険金額となります。

なぜなら、先程ご説明したように例2の全期前納払の場合には、年60万円の10年分の保険料を一括で支払ったと考えるからです。

例えば例2の場合で5年経過後に亡くなった場合には
1,000万円+600万円×(10年-5年)/10年=1,300万円の死亡保険金が支払われることになります。

また、ご参考として例1例2で通常同じ1,000万円の死亡保険金額ですと全期前納払よりも一時払の保険の方が保険料の総額は安くなります。 

尚、生命保険料控除についての概要はこちらをご覧下さい。

https://www.hokenzeim.com/%E7%94%9F%E5%91%BD%E4%BF%9D%E9%99%BA%E6%96%99%E6%8E%A7%E9%99%A4%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/

まとめ

一時払全期前納払を比較した場合、一般的には一時払の方が保険料は安いです。

一時払の場合は、初年度しか生命保険料控除を使用することができませんが、全期前納払の場合には、その前納期間全てにおいて生命保険料控除を適用することができます。なぜなら、保険料払込期間の全期間の保険料を初年度に一括で支払ったと考えるからです。

一時払の場合は、保険事故発生時は当初の死亡保険金額しか支払われませんが、全期前納払の場合で、その前納期間内において保険事故が発生のときは、当初の死亡保険金額だけでなく、未経過の保険料も併せて支払われます。

根拠法令等

所得税法 基本通達76-3(支払った支払保険料等の金額)

法第76条第1項第1号に規定する「支払った新生命保険料の金額」、同項第2号に規定する「支払った旧生命保険料の金額」、同条第2項各号に規定する「支払った介護医療保険料の金額」、同条第3項第1号に規定する「支払った新個人年金保険料の金額」又は同項第2号に規定する「支払った旧個人年金保険料の金額」については、次による。

(3) 前納した生命保険料等については、次の算式により計算した金額をその年において支払った金額とする。

前納した生命保険料等の総額(前納により割引された場合にはその割引後の金額)×(前納した生命保険料等に係るその年中に到来する払込期日の回数)÷(前納した生命保険料等に係る払込期日の総回数)

(注) 前納した生命保険料等とは、各払込期日が到来するごとに生命保険料等の払込みに充当するものとしてあらかじめ保険会社等に払い込んだ金額で、まだ充当されない残額があるうちに保険事故が生じたなどにより生命保険料等の払込みを要しないこととなった場合に当該残額に相当する金額が返還されることとなっているものをいう。

保険ショップマンモス